不眠症(睡眠障害)とは

 梅田あかつきメンタルクリニックでは睡眠外来を設けております。
 入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害や睡眠時随伴症、レム睡眠行動異常症、むずむず脚症候群、概日リズム睡眠障害にも対応させていただきます。

 眠ろうと思ってもなかなか眠れない。夜中に何度も目が覚めてしまう。早朝に目が覚めてしまい睡眠時間が確保できない。このように睡眠にトラブルを抱え日常生活に支障をきたした状態を不眠症といいます。健康のために睡眠はたいへん重要です。睡眠は、心身の疲労回復をもたらすとともに、記憶を定着させる、免疫機能を強化するといった役割ももっています。健やかな睡眠を保つことは、活力ある日常生活につながります。
 夜の睡眠が障害されると、眠気やだるさ、集中力低下など日中にも症状が出現します。睡眠の問題と日中の問題は、表と裏の関係にあるといってもいいでしょう。このような、睡眠の問題や日中の眠気の問題が1カ月以上続くときは、何らかの睡眠障害にかかっている可能性が考えられます。

 睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール睡眠障害ではありません。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。
 さらに、睡眠障害には不眠だけでなく、昼間眠くてしかたないという状態や、睡眠中に起きてくる病的な運動や行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態など、多くの病気が含まれます。また、睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくることも多くみられます。
 睡眠の何が問題なのか、その原因は何か、主観的症状と客観的情報を多面的に検討・整理することが、適切な診断と治療につながります。


 

不眠症の分類

 不眠症は大きく4つのタイプに分類されています。どれか一つのタイプが出現することは少なく、複数のタイプが重複して出現するケースがほとんどです。

入眠困難

 夜間お布団に入ってもなかなか寝付くことができずに苦痛を感じる日が多いことをいいます。日本睡眠学会の定義では入眠まで2時間以上かかるとされていますが、たとえ30分でも苦痛を感じる方は入眠困難の可能性があります。精神的な問題を抱えていたり、不安や緊張が強いときに出現しやすくなります。

中途覚醒

 一旦寝付いても夜中に何度も目が覚めてしまったり、一度目が覚めてしまうと再び眠りに入れないことを中途覚醒とよびます。

熟眠障害

 睡眠時間は長くても、翌朝目覚めたときにすっきりしない、ぐっすり眠った感じがしないといった場合は熟眠障害の可能性があります。

 眠りが浅いために充分な睡眠時間をとったはずでも脳の休息は充分ではありません。

早朝覚醒

 年齢とともに体内時計のリズムが前にずれやすく、起床時間は早まりますが、予定よりも早く目覚めてしまい、その後ふたたび眠りにはいることができないことを早朝覚醒と呼びます。

不眠症の原因

 不眠症の原因は以下に示すように多岐にわたっています。客観的情報を多面的に検討・整理することが大切です。

・職場や家庭環境のおけるストレス

・日中の活動量の低下や、昼寝等による覚醒リズムの乱れ

・長時間のパソコン作業やスマートフォンによるディスプレイからの光刺激

・うつ病、不安障害、統合失調症、適応障害などの精神疾患によるもの

・睡眠時無呼吸症候群、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの身体疾患によるもの

・アルコールやカフェインの過度の摂取によるもの

・寝室の温度、湿度、光量などの睡眠環境によるもの



 

不眠症の治療

 不眠症の治療はお薬による薬物療法と、生活習慣改善や睡眠習慣改善などの非薬物療法の二つに分類されます。

不眠症の非薬物療法

 不眠症の治療で最も大切なことは、生活習慣の改善と睡眠習慣の改善です。適切な日常生活のこころがけにより、睡眠の質は高まり、夜間に充分な睡眠をとることができるようになります。おすすめの心がけを記載しています。簡単にできることばかりではありませんが、少しずつ取り組んでいってみましょう。

不眠を解消する定期的な運動

 日中の活動量の増加や定期的な運動は睡眠に対して非常に効果的です。有酸素運動をすることにより睡眠深度が深くなることが判明しています。就寝直前の運動は逆効果になってしまう場合があるため、なるべく日中に運動を行う習慣を身につけましょう。

睡眠環境の改善により睡眠の質をあげる

 お布団、ベッドは眠るために使用するものだと認識しましょう。ベッドの中でスマートフォンの使用やテレビ鑑賞をすることはなるべく避けることが望ましいです。特にスマートフォンやテレビからの光刺激は覚醒を誘発し、睡眠導入の妨げとなることが報告されています。

 寝室の適切な温度、湿度、光量も見直してみましょう。遮光カーテンを使用し、極力夜間は光刺激を浴びないようにすることが大切です。

 朝起床時にすぐにカーテンをあけ、光量を寝室に取り込むことも大切です。

睡眠時間へのこだわりをなくす

 適切な睡眠時間はひとそれぞれです。1日に何時間以上眠らなければならないということも決まっていません。その人にとっての良好な眠りの質と睡眠時間が確保されることが重要です。

 基本的に年齢とともに睡眠時間は短くなります。年齢を重ねるごとに早朝覚醒が出現する割合が増えることがわかっています。これは人間本来の生理現象であって病気ではありません。大事なことは日中に眠気があるかないかで判断することです。

食生活が睡眠に影響を及ぼす

 食生活が睡眠に影響を及ぼしている場合もあります。極度の空腹状態では交感神経が活発となり、リラックスできない状態に陥るため、良好な睡眠を得ることができません。
 辛い物などの刺激物は就寝直前に摂取することは控えましょう。脂っこいものを摂取することも消化の妨げになり、胃もたれや腹部不快感を誘発するため避けることが望ましいです。

不眠症と水分の関係について

 就寝前に水分を取り過ぎてしまうと夜間に尿意をもよおし、中途覚醒してしまう可能性があります。就寝前の水分量には充分な配慮が必要です。
 

睡眠障害とカフェインの関係について

 コーヒー、紅茶、緑茶にはカフェインという覚醒作用をもつ物質が含まれていて、これがよりよい睡眠を妨げる可能性があります。
 カフェインは通常、摂取後30分後くらいから脳に作用を及ぼし、その持続時間は4~5時間といわれています。つまり就寝前にカフェインを摂取することは極力控えるようにしましょう。

 4~5時間前までならこれらの飲料を摂取しても睡眠に与える影響は少ないということになります。
 たとえば夕食後の午後8時ごろにコーヒーを飲まれる方は午前0時から午前1時ごろまではカフェインが睡眠を妨げていて、なかなか寝付きにくいといったことがあるかもしれません。

睡眠障害とアルコールの関係について

 アルコールは良質な睡眠の妨げとなります。飲酒をすると眠気が出現するため入眠の助とはなりますが、睡眠の質は非常に悪く、夜間に目覚める回数が増えてしまいます。眠るために飲酒をすることは逆効果といった方がいいでしょう。
 またアルコールには耐性がありますので、入眠効果を期待してアルコールを摂取する場合は、飲酒量が増えていく可能性が潜んでいます。良好な睡眠の質を得るためには適度な飲酒をこころがけましょう。

不眠症とたばこの関係について

 たばこにはニコチンという物質が含まれています。煙草をすうことにより脳内のニコチンの量が増え、その結果アドレナリンの分泌が増え、交感神経が亢進します。交感神経が優位になると血圧と心拍数が上昇し、脳が興奮状態になります。同時に脳が覚醒します。そのため、寝る前のタバコは、入眠困難、浅い眠りなど、睡眠障害の原因となります。

 就寝前の喫煙は控え、可能であれば禁煙することが望ましいでしょう。

不眠症とストレスの関係

 心配事や考え事があっては脳が活動状態のままになってしまい、眠りに入ることができません。布団やベッドの中で日中のの悩み事をあれこれ思案することはやめましょう。布団やベッドは就寝するための場所であるため、考え事をする場合はかならず就寝場所を離れて、考えるようにしましょう。

不眠症改善には起床時間を一定にする

 非常に困難なことではありますが、日々起床時間を決めることは睡眠改善にとても大切です。毎朝同じ時刻に起床することで体内時計が正常に機能しはじめます。

 遅い時間に就寝した翌日でも朝の起床時間を一定に保ち続けることが大切です。その当日は睡眠時間が少ないため日中がしんどく感じられるかもしれませんが、長期的な視点でみれば睡眠の質によい影響が与えられることが報告されています。
 

不眠症改善には太陽の光を浴びる

 可能な限り太陽の光を浴びるようにしましょう。睡眠には脳内のメラトニンというホルモンとセロトニンというホルモンが深く関係しています。太陽光をあびることでメラトニンというホルモンが分泌され、体内時計を正常にしてくれるようになります。また日光をあびることでビタミンDの生成が活発となり、その結果セロトニンの分泌も増加することが報告されています。

不眠症の薬物療法

 不眠症に対して薬物療法を行うことが可能です。薬物療法と並行して睡眠習慣と生活習慣の改善を継続してこころがけるようにしましょう。

 現在不眠症に対して使用されるお薬は「GABA受容体作動薬」「メラトニン受容体作動薬」「オレキシン受容体拮抗薬」の3種類があります。専門医が診断し適切な睡眠薬をおすすめいたします。

GABA受容体作動薬

 脳の興奮を抑えるGABA(ガンマアミノ酪酸)という神経伝達物質の働きを促すことにより、脳がリラックスしやすい状態となるため、脳の活動を休ませて眠りへと導きます。
 お薬の構造から「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」と「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」に分けられ、作用時間の長さから超短時間型、短時間型、中間型、長時間型というふうに分類されています。患者さんの状態に合わせてどのタイプのお薬が適切かを選択してきます。不眠症のタイプや生活状況、勤務時間などの背景を考慮し使い分けられています。

メラトニン受容体作動薬

 メラトニンとは睡眠ホルモンとも呼ばれ、体内時計の調節に大きく関係し、睡眠と覚醒のリズムを調節するホルモンです。メラトニン受容体作動薬は、脳内のメラトニン受容体を刺激することにより、体内時計を整え、睡眠と覚醒のリズムを正常化することにより睡眠を促します。

オレキシン受容体拮抗薬

 オレキシンとは起きている状態、つまり覚醒を維持する脳内物質です。オレキシン受容体拮抗薬は脳内でのオレキシンの働きをブロックすることにより、脳の覚醒に関わる機能を抑制し、覚醒状態から睡眠状態へと導きます。

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